ページ

2013年7月6日土曜日

古いカタログ!

こんにちは。
当ブログをご覧頂きありがとうございます。
ここ数日、梅雨は明けたの?と思うような暑さになりましたね。
関東、甲信地方は早々と梅雨明け宣言があったので
関西地方も例年より早く明けそうですね。
お天気の心配のない祇園祭は嬉しいです!

さて、本日ご紹介させていただくのは
弊店の古~いカタログです。
今から80年以上前の物と思われます。
社長が大切に保管していたものです。


表紙からして凄く時代を感じます。
丁寧に紐で綴じてあり、当時はほとんど
手作業で製本されていたと思います。
「御婚儀道具目録」
というだけあって、番(つが)いの鴨?が並んでいてかわいらしいです。




神坂雪佳が図案の広蓋です。
現代のアートやグラフィックデザインに通じる意匠ですね。
弊店との関わり合いは大変深く、家具や蒔絵から小物、包装紙まで
の意匠を依頼していました。




竹内栖鳳が考案の飾棚です。
「月」に見えるようデザインされています。
扉には自身の梅の絵が描かれています。
意匠の斬新さもさることながら、当時はこのように難しい
構造の家具を作り上げた職人たちにも脱帽します。
向って左の脚の華奢さと裾に広がっていく優美な線が
本当に美しいです。




こちらも竹内栖鳳図案の鶏の螺鈿蒔絵付き衝立です。
白黒写真で分かり難いのですが枠が桑?で鏡板が
大きい桐の一枚板です。
高さが三尺五寸(約105cm)ですので、ざっと目分量で
横幅は二尺五寸(約75cm)以上はあると思います。
桐の一枚板で、綺麗な木目で割れもなく、現代では考えられないような
良材です。




昔の桐タンスは全体に角張ってます。これより時代が新しくなると
天板が丸みを帯び、金具などもシンプルになっていきます。
当時も総桐のタンスは非常に高価で前桐、内桐(桐材を使う部分が前面や側板などに使い、その他は樅や杉などで代用していた)総桐で値段が違いました。







当時の鏡台です。
まだまだ洋服や椅子の文化ではなかったので現代の物とは
形や使い勝手がまったく違います。
モデルの女性からも時代を感じます。




当時の店舗の写真。
この建物の後に1936年に建て替えがあったのでそれ以前とおもわれます。
堺町通りと夷川通りの角ですが、現在と景色がまったく違います。




荷出しといって、お嫁さんが購入した家具や生活用品の一式を挙式前に
新居(お婿さんのところ)に運ぶ儀式の風景です。
凄い数の家具と運び手ですね!私共宮崎では、現在でも
ご要望があれば荷出しなどを承っております。




裏表紙。
電話番号が電長?となっています。
昔の映画などで見かける、係りの人を介して
相手に繋ぐ旧式の電話番号なんでしょうか?




昔のカタログを見ていると、当時の暮らしぶりや文化が垣間見え
タイムスリップしたような感覚になりました。
まだまだ紹介しきれていない家具や小物などがございますので
少しづつ、アップできたらと思います。


お問い合わせ先
株式会社 宮崎 担当 有瀬
(075)231-6337
E-mail:kyouto-ebisugawa@miyazakikagu.com
ホームページ:http://www.miyazakikagu.com
竹内栖鳳 神坂雪佳 宮崎家具 桐タンス