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2013年7月29日月曜日

家具のお直しフェアを開催します。

こんにちは。
皆様にお知らせです!

8月1日から8月31日まで家具のお直しフェアを開催したします。
椅子やソファの張替や桐タンスの更生(洗い)等を
ご検討されている方はぜひこの機会を
ご利用下さいませ。
以前に張替の紹介をした記事がありますので
ご覧下さいませ。 →こちらから



お問い合わせ先
株式会社 宮 崎
TEL:075-231-6337
FAX:075-231-1230 
E-mail:
kyouto-ebisugawa@miyazakikagu.com
URL:http://www.miyazakikagu.com/
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宮崎家具 夷川 桐タンス 更生 洗い

2013年7月27日土曜日

更生(洗い) 桐タンス 後編

 こんにちは。

祇園祭の鉾巡行も終り、初夏が終わり寂しい気がします。
私事ですが、先日下鴨神社の御手洗祭りに涼みに行きました。
沢山の人出で大変にぎやかでした。

さて、遅くなりましたが先日アップしました桐タンスの更生(洗い)の
前編の続きになります。

天板と柱、台のチーク部分の塗装からです。



このように丁寧に養生いたします。桐部分は砥の粉仕上げですので塗料が付かないようにします。



古い塗膜を剥離剤で落していきます。






下塗りをしています。

  
ペーパー(紙やすり)をあてて木地を綺麗にします。



 また、塗装をします。こういった作業を繰り返すことにより、綺麗な塗装面に仕上がります。


      
          塗装修繕前



        塗装修繕後
     こんなに綺麗になります。         


次は桐部分の塗装です。



前回、お湯とタワシを使って綺麗になった抽斗部分です。


砥ノ粉(トノコ)とヤシャ液を混ぜたものを刷毛で均一になるよう塗っていきます。
素早く、丁寧に塗らないとムラになったり仕上がりが悪くなるので、大変神経を使います。



乾かしてからもう一度仕上げに塗ります。


乾いたら浮造り(うづくり)をあてます。
この作業で木目を浮かび上がらせ綺麗にします。



その後カルナバ蝋をすりこみます。



蝋で仕上げることにより、汚れを防ぐのと、光沢が出て仕上がりがよくなります。



古い金具を磨き、イブシメッキ仕上げにしました。



丁寧に取り付けていきます。



仕上がりました!
これからが私の仕事です。



全体のチェックをしながら引出しの内外部をふきあげて、ほこり等を取っていきます。



引出しの底板部分、箪笥の内部にイボタ蝋をすり込みます。
蝋成分が引出しの滑りを良くします。
終わりましたら次は梱包です。



キズ防止の為柔らかいネル木地に包みます。
ビニールの梱包材と違い湿気がこもらないので桐タンスにむいています。
繰り返し使えますのでエコロジカルです。



 最後に宮崎の包装紙で包み完了です!



無事お客様宅に設置できました。お預かり前(右写真)と比べると大変綺麗になりました。
お客様にも大変喜んでいただけ、私も職人も大満足でした。


今回の桐タンスの更生(洗い)の代金は
天板、柱部などの洗い、塗装→¥31,500
桐部の洗い、更生→¥84,000
上記価格は、あくまで参考価格になります。
家具のサイズ、状態により異なります。
お引取り、ご配送料金はご相談下さいませ。

お見積もりは無料ですので
お気軽にご相談下さいませ。


お問い合わせ先
株式会社 宮 崎
担当 有瀬(アルセ)  
TEL:075-231-6337
FAX:075-231-1230 
E-mail:
kyouto-ebisugawa@miyazakikagu.com
ホームページ:http://www.miyazakikagu.com
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2013年7月6日土曜日

古いカタログ!

こんにちは。
当ブログをご覧頂きありがとうございます。
ここ数日、梅雨は明けたの?と思うような暑さになりましたね。
関東、甲信地方は早々と梅雨明け宣言があったので
関西地方も例年より早く明けそうですね。
お天気の心配のない祇園祭は嬉しいです!

さて、本日ご紹介させていただくのは
弊店の古~いカタログです。
今から80年以上前の物と思われます。
社長が大切に保管していたものです。


表紙からして凄く時代を感じます。
丁寧に紐で綴じてあり、当時はほとんど
手作業で製本されていたと思います。
「御婚儀道具目録」
というだけあって、番(つが)いの鴨?が並んでいてかわいらしいです。




神坂雪佳が図案の広蓋です。
現代のアートやグラフィックデザインに通じる意匠ですね。
弊店との関わり合いは大変深く、家具や蒔絵から小物、包装紙まで
の意匠を依頼していました。




竹内栖鳳が考案の飾棚です。
「月」に見えるようデザインされています。
扉には自身の梅の絵が描かれています。
意匠の斬新さもさることながら、当時はこのように難しい
構造の家具を作り上げた職人たちにも脱帽します。
向って左の脚の華奢さと裾に広がっていく優美な線が
本当に美しいです。




こちらも竹内栖鳳図案の鶏の螺鈿蒔絵付き衝立です。
白黒写真で分かり難いのですが枠が桑?で鏡板が
大きい桐の一枚板です。
高さが三尺五寸(約105cm)ですので、ざっと目分量で
横幅は二尺五寸(約75cm)以上はあると思います。
桐の一枚板で、綺麗な木目で割れもなく、現代では考えられないような
良材です。




昔の桐タンスは全体に角張ってます。これより時代が新しくなると
天板が丸みを帯び、金具などもシンプルになっていきます。
当時も総桐のタンスは非常に高価で前桐、内桐(桐材を使う部分が前面や側板などに使い、その他は樅や杉などで代用していた)総桐で値段が違いました。







当時の鏡台です。
まだまだ洋服や椅子の文化ではなかったので現代の物とは
形や使い勝手がまったく違います。
モデルの女性からも時代を感じます。




当時の店舗の写真。
この建物の後に1936年に建て替えがあったのでそれ以前とおもわれます。
堺町通りと夷川通りの角ですが、現在と景色がまったく違います。




荷出しといって、お嫁さんが購入した家具や生活用品の一式を挙式前に
新居(お婿さんのところ)に運ぶ儀式の風景です。
凄い数の家具と運び手ですね!私共宮崎では、現在でも
ご要望があれば荷出しなどを承っております。




裏表紙。
電話番号が電長?となっています。
昔の映画などで見かける、係りの人を介して
相手に繋ぐ旧式の電話番号なんでしょうか?




昔のカタログを見ていると、当時の暮らしぶりや文化が垣間見え
タイムスリップしたような感覚になりました。
まだまだ紹介しきれていない家具や小物などがございますので
少しづつ、アップできたらと思います。


お問い合わせ先
株式会社 宮崎 担当 有瀬
(075)231-6337
E-mail:kyouto-ebisugawa@miyazakikagu.com
ホームページ:http://www.miyazakikagu.com
竹内栖鳳 神坂雪佳 宮崎家具 桐タンス